現役塾長が明かす塾選びと勉強のコツ

映像授業で成績が上がる子・上がらない子【その4】

今回は、4つの映像授業の最後、「双方向、自宅で受ける映像授業」についてのお話です。
(その他の映像授業についてはコチラ


双方向、自宅で受ける映像授業

スカイプなどのソフトを使って自宅と教室を結び、双方向でやり取りができる映像授業です。
画面の向こうにいる講師から投げかけられた質問に対し生徒が回答し、その出来を講師側もリアルタイムで把握できます。
講師一人に対し、生徒が1名から数名の少人数制の個別授業もあれば、10名から20名の集団授業タイプもあります。

リアルタイムの授業ですから受け入れられる生徒人数に制限があります。
ということは、塾・予備校側も多くの生徒を受け入れるには講師を相応の人数そろえなければなりませんので、講師の質にばらつきがあり、カリスマ講師のような厳選された講師ばかりとは限りません。
一般の社員講師かバイト講師のケースもあります。

月謝は塾より安い物から塾並みかそれ以上のものもあります。
一般的に、少人数性のところより集団授業のところの方が月謝が安い傾向にあります。


メリット

・何といっても自宅で受講できること

近所に塾や予備校がない人にとってはありがたい存在です。
夜間に外出する必要がないので、保護者が送り迎えできなかったり、人通りが少ない場所を通らないと塾に行けない人にも安心です。
塾・予備校の授業が終わると帰宅が深夜になるなどということもありません。

・その場で質問できる

双方向ですから、分らない所があればその場で質問ができ、回答してもらえます。
メール返信がくるまで分らない所がもやもやしているストレスはありません。
これも嬉しいメリットです。

・講師も生徒の反応を確認しながら授業を進められる

講師の画面にも生徒の表情や解答状況が映りますので、生徒の理解が良くないようならもう一度説明するなど、きめ細かな対応をしてもらえます。

・録画授業を繰り返し見られるものもある

基本的に、ライブ授業ですから繰り返し授業を見ることはできないのですが、中にはサービスとして授業の録画を繰り返し見られるところもあります。


デメリット

・ある程度の自己管理が求められる

ライブ授業なので、リアル塾と同じように授業の曜日と時間が決まっています。
ですから、比較的意識しやすいですが、それでも自分でPCを立ち上げ、入室しないと何も始まりません。
また、自宅にいるのでリラックスできる半面、緊張感に欠けるので、講師が生徒の様子を見ているとはいえ意識的に集中しなければなりません。

・ハイスペックなサービスは通信環境のハードルが高い

スカイプ程度ならともかく、様々な機能が付いているサービスの場合、求められる通信環境が高くなります。
お住まいのネット環境によっては、授業を視聴できない場合があります。

・集団授業の場合は、講師のスキルによって授業のクオリティーに差がある

1対1や1対2の個別授業と比べて、大人数を相手にする集団授業の方が講師にスキルが求められます。
参加生徒全員の注意を集めたり、みんなにわかりやすく説明する技術などです。
ましてや講師と生徒はネット回線でつながっているだけですから、ある意味、講師は対面授業よりも大変です。
しかし、先ほども書きましたように、塾側はある程度の人数の講師をそろえる必要がありますから、なかにはそうしたスキルが未熟な講師に当たってしまうこともありますので注意が必要です。


こんな人にオススメ

お住まいの地域や帰宅時間の事情で塾・予備校に通えない人で、参考書で勉強しているが、今一つ理解できなくてお困りの人。
成績が「中」に届かない人でも、特に個別タイプでしたら、自分が困っているところを補強してもらえるので良いと思います。

2018.07.16 | このブログの読者になる更新情報をチェックする

映像授業で成績が上がる子・上がらない子【その3】

今回は、4タイプある映像授業の3つめ、「一方向、自宅で行ける映像授業」についてのお話です。
(4つの映像授業についてはコチラ。)


一方向、自宅で受ける映像授業

媒体としては、DVDに録画したもの、またはPC・スマホにダウンロードするもの、IDとパスワードを使ってネット上で見るものなどがあります。
自宅はもちろん、ダウンロードタイプやネットで視聴できるタイプのものなら通学の移動時間でも見ることができます
これは他の映像授業にはない大きな特徴です。

出演講師は、カリスマ講師やメディアで取り上げられたことがあるように有名講師であることが多いですが、ダウンロードタイプやネット配信のものには個人塾の塾長が自ら撮影したものもあります。
内容については、やはり、大手のカリスマ・有名講師の映像授業はやはり充実していますが、あまりなじみのないところの授業についてはピンからキリまであります。
質問はメールその他の媒体で行い、その場でのやり取りはできません。

また、この手の学習方法は、テキストや問題集を上手に併用するようにしましょう。
なぜなら、映像授業を視聴することによって理解は深まりますが、理解のスピードは一人ひとり異なります。
自分のペースで理解するには、やはり紙媒体の方が向いています。
また、実際にできるようになるためには問題を解く必要があるからです。
授業を視聴するだけでなく、実践練習を忘れないようにしてください。
(「わかる」と「できる」は違います。詳しくは、「塾に『入って』も成績は上がらない?」を参照)

価格は本当に様々で、月々1,000円程度のものから1セット数千円~数十万円するものまでありますので、慎重に調べましょう。


メリット

・しっかり選べばハイクオリティーな授業を受けられる

残念ながらすべてとは言えませんが、きちんと選べばクオリティーの高い授業を視聴できます。
「お試し視聴」ができる良心的なところもありますから、お申し込みになる前に内容を確認することをオススメします。
それができなければ、授業をしている講師を検索して、せめてどんな講師なのか確認しておきましょう。
(ただし、講師名だけでは授業レベルが自分に合うかどうかまでは分りませんから、その辺は慎重に。)

・繰り返し同じところを見られる

同じ講義を何度も見ていると、初めは気付かなかったことに気付いたり、理解が深まりますから、繰り返し見られるのは大きなメリットです。
大切なところは一時停止をしてメモを取ることもできますから、聞き逃しを防げます。

・場所と時間に制約がない

自宅で好きな時間に見られますから、近くに塾や予備校がない人、部活動で帰宅が遅い人にとってはとても便利です。
また、通学の電車やバスの中でも見ることができますから、スキマ時間を有効に利用できます。


デメリット

・質問できない、または回答までに時間がかかる

DVD,ダウンロード、ネット配信の授業ですから、当然講師に直接質問はできません。
質問できるシステムが付随しているとしても、メール等ですから、レスポンスがあるまで時間がかかります。
分らない問題、間違えた問題についての疑問をその場で解決できないのにストレスを感じる人は多いのではないでしょうか。

・自己管理が求められる

このタイプの学習方法は、塾・予備校の要素と「教材」の要素を併せもっています。
「教材」としての面で考えると、自分で起動しないと授業が始まりませんから、強い意思と自己管理が必要です。
せっかく便利な道具でも使わなければ宝の持ち腐れになってしまいます。

・反復練習は自分に委ねられている

映像を見て理解が深まったところで、自分の力として定着させるには実際に問題を何題も解く必要があります。
教室に通うスタイルであれば、塾長やチューターが授業に付随する問題を課してチェックしてくれますが、自宅学習ではそうは行きません。
自己管理できる意思の他に、自分から問題に取り組む意欲が求められます。


向いている人

・学習習慣がついている人

映像「授業」とは言え、「教材」の性格がかなり強いので、普段から自分で学習する習慣がついている人向きです。

・従来の通信添削では物足りなくなった人

小学生~高校生の時代に通信添削をきちんとやってきたが、それに物足りなくなったり、文章による解説だけではわかりにくいという人。


向いていない人

・学習習慣がついていいない人

通信添削を取っていたが、ほとんどやらなかった人には向かないでしょう。
自分から起動しなければ何も始まらないのがこの学習方法ですから、通信添削よりも放置されやすくなります。
定期的に送られてくる通信添削すらできなかった人にはさらにハードルが高い学習方法と言えるでしょう。

・成績が「中」以下の人

すぐれた講師でも、「一般的なことば」で説明します。
成績が「中」より下位の人にとっては、自分が解るような言葉や言い回しをしてもらわないと授業についていけないものです。
生身の先生が自分の表情を見ながら目の前で教えてくれるリアルな授業のほうがよいでしょう。


こんな人にオススメ

中位の成績を取っていて通信添削では物足りないが、近くに塾・予備校がない、または部活動や通学時間の問題で塾に通えない人にとってはよいでしょう。
ただし、このタイプの映像授業は玉石混交です。
信頼できる大手のものを選ぶのが無難でしょう。

2018.07.15 | このブログの読者になる更新情報をチェックする

映像授業で成績が上がる子・上がらない子【その2】

コチラでご紹介しました映像授業の4つのタイプのうち、今回は「2、双方向、教室で受ける映像授業」についてご説明します。


双方向、教室で受ける映像授業

講師は画面の向こうですが、スカイプ等を使ってつないでいるライブ授業です。
双方向ですから、その場で質問をすることもできます。
ただし、参加人数に制限があります。
大手予備校で、ひとりのカリスマ講師がかなりの人数を対象に授業をしているものは、ライブ授業でも質問ができない場合もありますから注意が必要です。

メリット

・優秀な講師の優良な授業を受けられる

一方的に映像を流す授業では、講師にかかる時間的な制限が少ないので全国レベルで有名なカリスマ講師を起用できますが、双方向の場合は講師にある程度の時間的な制約をかけることになります。
したがって、超多忙な全国区のカリスマ講師を起用することは難しいですが、それでもその地方では有名な優良講師の授業を受けることができます。

・優秀な講師に質問ができる

いくつかの教室をつないでリアルタイムで授業をしますので、多少の制約はありますがライブ授業なので質問・回答のやり取りができます。
実際に授業をしている講師に、その場で質問できるのは大きなメリットです。

・臨場感があるので集中しやすい

講師の側も教室の画像を見て生徒の反応をつかむことができますから、生徒が鈍ければかみ砕いたり、繰り返して説明したりしてくれます。
ですから、授業を受けている方にも緊張感が伝わり、ただ流れている映像を見るより集中しやすいと言えるでしょう。


デメリット

・時間や場所に制限がある

映像とは言えライブ授業ですから、決められた時間に決められた場所にいなくてはなりません。
その点で、いつでも、そして何度でも同じ授業が受けられる「1、一方向、教室で受ける映像授業」よりは制約があります。
そこはリアル授業の塾と同じです。
(ライブ授業を録画して後で見られるサービスをしているところもあります)

・やはりある程度の集中力が必要

双方向は、その場でレスポンスがありますから一方向の映像授業よりは臨場感があるとはいえ、やはり講師が目の前にいるのと画面の向こうにいるのとでは緊張感が違います。
一定の時間、画面に集中できる力は必要です。


向いている人

・学習意欲が高い人

ライブ授業とは言え、講師は画面の向こうにいますから、それでも集中できる学習意欲の高い人に向いています。

・成績が「中」以上の人

その教科についてかなり詳しく、教えることにたけた人気講師の授業に参加できますので、基礎がある程度できていて、さらにブラッシュアップしたい人向けです。

・臆せず質問できる人

自分の教室以外にも参加している生徒がある中でも遠慮せずに質問できる人にとっては、直接質問できない一方向の映像授業と違って自分が知りたいことがピンポイントで聞けるのでとても有益でしょう。


向いていない人

・集中力が続かない人

ライブ授業ではありますが、目の前に講師がいるわけではないので集中力をしっかりキープできないとただ映像を見ているだけになってしまいます。
リアル授業でも集中できない人には辛いでしょう。

・成績が「中」以下の人

まだ基礎ができていない人の場合は、難しいことを習う前に、繰り返し基礎問題に取り組むことが大切です。
そのためには、目の前で学習量やペース管理をしてくれるリアル講師がいる塾の方がよいでしょう。


オススメのタイプ

ある程度基礎ができているが、今一つ伸び悩んでいて、どうやって勉強したらよいか分らない人。
特に、積極的に質問できるタイプの人にとっては強い味方になるでしょう。

2018.07.14 | このブログの読者になる更新情報をチェックする

映像授業で成績が上がる子・上がらない子【その1】

かつて塾といえば、放課後に近所の教室に行って熱心な先生から学校では教えてくれないことを教わるイメージでしたが、今は塾にも様々なスタイルがあります。
その一つが「映像授業」です。
目の前のリアルな先生ではなく画面の向こうにいる先生が勉強を教えてくれる授業ですね。
TVのCMの効果もあり、大変はやっています。
すでに塾の新しいあり方を確立したと言ってよいでしょう。
高校生向けだけでなく、中学生や小学生向けの映像授業もあります。

私自身も何本か見ましたが、なかなかのクオリティーで、「こんな授業なら生徒も悦ぶだろう。」と思う反面、「こういう生徒には辛いかな。」と思うところもあります。
実際、リアル授業の塾ではなく敢えて映像授業を選んで成績を上げている方もいらっしゃれば、映像授業が合わなくて当方の塾に切り替えたという方もいらっしゃいます。
そこで、映像授業に合う子・合わない子について私なりにまとめました。
参考になってください。


映像授業の4つのタイプ

一口に映像授業といってもいくつかのタイプに分けられます。
ザックリ整理すると次の4つになります。

1、一方向、教室で受ける映像授業
2、双方向、教室で受ける映像授業
3、一方向、自宅で受ける映像授業
4、双方向、自宅で受ける映像授業

それぞれのタイプ別にそのメリットとデメリットをご紹介します。

今回は、「1、一方向、教室で受ける映像授業」です。


1、一方向、教室で受ける映像授業のメリットとデメリット

画面の向こうで講師が授業をして、生徒がそれを視聴するシンプルな形です。
撮りためた映像を流しますから、無制限に人数の生徒に均質な授業を提供できます。
「均質」といっても、生徒のレベルに応じた数種類の授業映像をそろえているところもあります。
また、リアル授業をしている塾で一部の教科に映像授業を取り入れているところもあります。
その背景は、「英語や数学を教えられる講師はいるが理科を教える講師がいない」とか、「講師が不足している」、「講師の人件費を節約したい」、などの事情があります。

メリット

・カリスマ講師のハイクオリティーな授業を近くの教室で受けられる。

参加生徒の数に制限がないため、有名な「カリスマ講師」の一流の授業を受けることができます。
確かにかなりのクオリティーです。

・繰り返し同じところを見られる

特に苦手な教科や初めて習う単元では、一回見ただけではわからなくて当然です。
映像授業であれば、一時停止して良く考えたりもう一度授業を見直すこともできます。
(集団で映像授業を受ける形式のところではできません)


デメリット

・授業をしてくれる講師に質問できない

映像を流しているだけなので、いくら講師がカリスマでも直接質問はできません。
多くの場合は、教室にいるチューターか塾長に質問する形になります。

・自己管理が求められる

カリスマ講師の授業は確かに面白いのですが、やはり画面の向こうですから生徒によっては居眠りしてしまう人もいます。
塾長なりチューターが見回りますが、ひとりひとりブースの中で映像を見る塾が多いですから目が行きとどかないこともないとは言えません。


向いている人

次の3つのどれにも当てはまる人には向いています。

・学習意欲が高い人

繰り返しになりますが「カリスマ」と呼ばれるだけあって、確かに授業の内容は良いです。
もっと学びたいと意欲的な人にとっては飽きさせない授業です。

・成績が「中の上」以上の人

このくらいの成績の人は、自分がどこが解らないかを知っています。
そんな人は、自分が困っているところ選んで意識的に学べますから効率よく勉強できます。

・自己管理できる人

一方向で流れている映像を集中して視聴できることが絶対条件です。
目的意識をしっかり持って授業に「参加」できる人にとっては得られる知識は多いでしょう。


向いていない人

・学習意欲が余り高くない人

いくらカリスマ講師のハイクオリティーな授業でも万人に受けるわけではありません。
映像ですからボーッとしていても、どんどん授業が進んでいきます。
「これが解るようになりたい」という気持ちが低い人は、モチベーションを上げてくれる生身の人間が教えてくれる塾の方がよいでしょう。

・成績が「中位」以下

自分がどこが解らないのかが解らない人が多いのがこのくらいの層です。
映像を見ていても何を質問したらよいのかすらわからない人には、生徒の表情を見ながら授業をしてくれる対面のリアル授業の方がよいでしょう。

・自己管理できない人

授業中に居眠りする人、20分以上集中力が続かない人には向きません。


一言でまとめると、ある程度自分で勉強しているが、それ以上に高いレベルを目指したい人で、時間的・地理的な制約がある人にはありがたいスタイルといってよいでしょう。

2018.07.13 | このブログの読者になる更新情報をチェックする

塾に「入って」も成績は上がらない?

塾を検討なさる理由はさまざまでしょう。
「最近、学校の勉強についていけなくなった…。」
「テストの点数が下がっている…。」
「○○高校に合格したい…。」
「公立高校に入りたい…。」
「受験が近づいている…。」
などなど。
ほかにも、「近所の子はみんな塾に通っている…。」
というのもあるでしょう。

塾に行かせる理由はご家庭によって違うでしょうが、その最大公約数は、「現状よりも成績を上げたい」と言うところではないでしょうか。
では、塾に入れば本当に成績は上がるのでしょうか?
今回はそのあたりについてお話しします。


「わかる」と「できる」

その前に、まず「わかる」と「できる」をはっきり区別しましょう。
「わかる」と言うのは、先生の説明や教科書に書かれていることがストレスなく頭に入ることです。
頭の中に「目的地までの行き方が描けた」とでもいうのでしょうか。
「ああ、そういうことか。」と思える状態です。
これに対して、「できる」は、実際にその問題が解けることです。
先ほどのイメージで言うと、「目的地まで行ける」ことです。

この「わかる」と「できる」は大違い。
例えば、ゴルフのレッスンで考えてみましょう。
ゴルフ教室に行けば、コーチ・先生が、クラブの持ち方、足を置く位置、姿勢、クラブの振り方、頭の位置などボールを打つのに必要なことを教えてくれます。
アナタは、「なるほど、こうやってクラブを持って、足の開き方はこのくらいで、…」と言われたことは「わかる」でしょう。
そして、言われた通り素振りを何回か繰り返します。
次に、実際にボールを打ちます。
果たして上手く打つことが「できる」でしょうか?
大体想像がつきますよね…。
ボールがまっすぐ飛ぶどころか、当てることすらできないかもしれません。
「わかって」いても、その通りに自分の身体を動かすことはすぐには「できない」ものです。


「できる」ようになるために必要なこと

実際に、思ったようにボールを打つことが「できる」ためには、何度も何度も練習しなければなりませんよね。
教わったこと以外にも、自分の癖でついやってしまうことを修正しなければなりませんし、思い違いをしていたところがあるかもしれません。
同じ動作を何度も繰り返すことによってそれらがすべて解決され、初めて「出来る」ようになるわけです。
この辺の事情は、スポーツのみならず、あらゆるお稽古事に共通しています。

「わかってはいるけど、実際に「できない」ことばかりです。
勉強も全く同じです。
成績を上げるためには、「わかる」では足りません。
「できる」ようにならなければいけないのです。

例えば、英語で「受身(受動態)」の文章を教わったとします。
「なるほど、be動詞の後ろに動詞の過去分詞をつづければいいんだな。」
ということはわかっても、実際の問題ができるようになるためには、良くテストに出てくる動詞の過去分詞を覚えて書けるようにしなければなりません。
なかには、主語に応じたbe動詞の使い分けが怪しい人がいるかもしれません。
そういう人はbe動詞の使い分けを覚え直さなければなりません。
実際に問題が「できる」ようになるためには繰り返し練習をしなければならないのです。


塾でできるのは「わかる」ようになるところまで

当然、塾では分らないところを教えてくれます。
予習型の塾は、まだ学校で習っていない単元を前倒しで教えてくれます。
一方、復習型の塾は、忘れているところ、理解できていないところをもう一度教えてくれます。
もちろん、教えるだけでなく予習型・復習型どちらの塾も何題か問題を解かせます。
それは、あくまで教えたことを生徒が「わかった」かどうかを確認するためです。
塾でできるのはココまでです。
60分~90分の授業が週にたった数回しかありません。
時間的にかなり制限されていますから、「できる」ようになるための反復練習に時間をかけていられないのです。

では、「できる」ようになるための反復練習はどこでやればいいのでしょうか?
そうです、家で自分がやるしかないのです。
塾で教わったことを自宅で何度も何度も問題を解いて練習するしかないのです。
そのために、ほとんどの塾では宿題をたっぷり出します。
入塾するときに授業用とは別に宿題用の問題集を買わなければならないところもたくさんあります。
それを使って、塾のない日などに家で多くの問題を解いて曖昧なところがなくなるまで練習するしかないのです。
そこまでやって初めて「できる」ようになるのです。


塾を検討する前に確認しておくべきこと

私の塾にも、「家では勉強をしないので塾に行かせることにしました。」とおっしゃる方が良くお見えになりますが、そんなときには私は必ずこう言います。

「塾に入ったら成績が上がるわけではないのですよ。
お家でもしっかり勉強をしていただきます。
でないと成績は上がりません。
それができますか?」

そのときに、返事につまるお子さんにはそれ以上話を進めません。
塾は生徒が「わかる」ように教えるプロです。
勉強の仕方のサポートもします。
勉強が「できる」ようになるために必要なことを示してくれます。
しかし、そこから先は自分でやるしかないのです。
塾に行けば成績が上がるわけではありません。
塾で教わったこと、アドバイスされたことをお子さんが自分自身でくりかえし勉強して初めて成績が上がるのです。
塾を検討なさるときには、事前にそのことをお子さんとお話しし本人の意思を確認しておくことをオススメします。

2018.07.11 | このブログの読者になる更新情報をチェックする

中位以下のお子さんの塾の選び方

真ん中より下の成績=復習型塾は間違い!

成績が真ん中より下のお子さんの場合、「まず復習が必要なので復習型の塾に行かせよう。」と考えがちです。
しかし、復習させたいから復習型の塾が良いのかというと、そう簡単にはいけません。
お子さんの学年を考慮する必要があります。

もし、お子さんが小学校低学年ならば、単純に復習型で良いでしょう。
というのは、この頃は学校で習うことすべてが基本中の基本です。
そこが分らないとなれば先に進むことができません。
例えば、九九ができない子に割り算はできません。
整数の計算ができない子に分数・小数の計算は無理です。
ですから、つまずいていることを一刻も早くマスターする必要があります。

また、「基本」というのはわかってしまえばどうっていうことがないのですが、分らないととことんわかりません。
分るところまで戻ってやり直そうとしても、それ以上に戻れるところが限られているためです。
また、基本の基本を教える側も技術が要ります。
複雑な内容ならば教えるための材料がたくさんあります。
それらの材料の使い方を考えればよいだけです。
ところが、基本中の基本は教えるための材料が極めて少ないのです。
少ない材料でわかりやすく教えなければならないのですから、経験と知識が要ります。
ですから、低学年で真ん中より下の子の場合はそういう生徒が集まりやすい復習型塾がよいでしょう。

それに対して小学校高学年や中学生の場合は事情が違います。
この頃になると、自我が目覚めてきますから、勉強しても結果が表れないと「自己否定」的な感覚になります。
そこが怖いところです。
どこまでさかのぼって復習するかにもよりますが、テスト範囲以前にさかのぼって復習している場合は要注意です。
もちろん、テスト範囲以前にさかのぼってしっかり復習することは、間違いなく実力をつけてるトレーニングをしていることになりますが、それがテストに直結するかと言えば必ずしもそうではないからです。

もちろん、算数・数学・英語は積み重ねの教科の最たるものですから、試験範囲の内容を理解するには過去に習ったことの知識は欠かせません。
しかし、試験の狙いは現在学校で習っている学習内容の習得度合いですから、当然いま習っていることが沢山出題されます。
過去に習った知識だけでは試験問題は解けないのです。
ですから、復習ばかりやっていては、点数に結びつくまでにはかなりの時間がかかります。

ましてや、中学生の場合は内申点の問題があります。
今や高校入試に内申点はつきものです。
地域によっても異なりますが、高校入試の合否判定の半分程度を内申点が占めている都道府県がたくさんあります。
点数が上がってくるのをのんびり待ってはいられないのです。

では、そんなお子さんはどうしたらよいのでしょうか?


予習しながら復習する予習型個別塾!

中学のテスト問題がある方は、ちょっとそれを見てみてください。
最近のテスト問題は、「知識・理解」、「技能」、「思考」というように「観点」別に問題が分かれており、それぞれに該当する問題番号とその配点が書かれているケースが非常に多いです。
これらが何かと言うと、「知識・理解」は、出題される単元の大切な用語や知識を覚えているかを問う問題で、非常に基礎的な問題です。
主に各単元の最初の方に太字で書かれている事柄で、「覚えてさえいれば解ける」内容です。
「次の中から自然数を選びなさい」とか「His house is ( ) front of our school.」のような問題です。
暗記問題ですから、過去に戻って復習するまでもない内容がほとんど。
20~30点分くらいは出題されますから、まずはココでしっかり点数を稼ぐことが大切です。
過去の復習ばかりやっていたのでは、「知識・理解」の問題すらできません。
中位より下のお子さんの場合、暗記が苦手なことが多いですから何度も繰り返しこの問題を練習して覚える必要があります。
となると、試験範囲を繰り返し勉強できる予習型の塾が良いということになります。

「技能」問題は、その単元の中心的な内容です。
さすがに暗記だけでは解けません。
過去の復習も必要です。
しかし、過去の復習だけでも解けません。
このような問題を解くためには、現在習っている内容を反復練習しつつ、必要な知識だけ過去に戻って復習する必要があります。
たとえば、一次関数なら比例、過去進行形から現在進行形とbe動詞の知識です。
それ以外の過去の知識が全く必要ないわけではありませんが、それらをすべて復習するよりは必要最低限な復習を交えつつ、新しい内容(この例の場合なら、一次関数や過去進行形)を学習した方が、間違いなくテストの点数につながります。
完璧な答案を目指すのではなく、まずは今より10点、20点上げることを優先するのです。

そして、最後の「思考」問題は、いわゆる応用問題ですから、上位そうでない限り、ここで点差は尽きません。
先々の課題として、今は気にせず、まず「知識・理解」問題で満点、「技能」問題で一問でも多く点数を稼ぐことに専念するのです。

このように、いきなり完璧を目指すのではなく、今よりも少し上の点数を確実に狙う勉強の仕方が必要です。
そんな勉強をしてくれる塾があるのかとお思いかもしれませんが、あります。
それは、予習型の個別塾です。

個別塾は必要に応じてその生徒の書けている過去の知識に戻って復習を交えることが自在にできます。
「思考」問題を捨てて「知識・理解」問題や「技能」問題に特化して教えることもできます。
集団授業では他の生徒がいますから、一人のためだけに1年前の内容に戻ったり、「思考」問題を省いたりはできません。
そういう観点から、今すぐ成績を上げる必要がある中学生の中位以下の生徒さんは予習型の個別塾が良いと言えます。

また、予習型の個別塾では多くの場合、春休み・夏休み・冬休みに講習会を行います。
長期休みの間は学校の授業が進みませんから、その期間を狙って前学期や前学年の復習をまとめて行いますから、過去の積み残しの部分は、この期間に勉強することができるのです。

このようにお子さんが真ん中より下にいらっしゃる場合、小学校低学年なら復習型の塾で良いですが、それ以上の学年の場合、予習型個別塾の方が成績が上がりやすく、お子さんのモチベーションや内申対策になると言えるでしょう。

2018.07.09 | このブログの読者になる更新情報をチェックする

予習型と復習型のどちらを選ぶべきか?

塾の4つの類型

塾には個別型と集団型があるとご紹介しましたが、さらに予習型と復習型に分かれます。
次の図のように、予習型個別塾・予習型集団塾・復習型個別塾・復習型集団塾があります。
数が多いのは予習型個別塾と予習型集団塾です。

塾の4類型.png

これらの中でどのタイプの塾がお子さんに一番合うでしょうか?
これを間違えると、望むような結果が出るまでかなりの時間がかかってしまいます。
今回は、この4つの中からお子さんの状況に合ったタイプの選び方をご紹介します。


真ん中以上の成績なら迷わず予習型!

もしお子さんの成績が学年やクラスの真ん中より上にいらっしゃるなら、迷わず「予習型」をお選びください。
真ん中より上にいらっしゃるということは、それまでに習った学習内容はほぼ理解できていると思ってよいでしょう。
さらに点数を上乗せするならば、現在学校で習っているところの定着度合いの精度を上げる必要があります。
その理由は、当り前ですが、次のテストに出されるのは現在習っている内容が多くを占めるからです。

定着の精度を上げる王道は、反復練習です。
復習型では、学校の授業を後追いするので出題範囲を繰り返し学習する間もなくテストに突入してしまいます。
ましてや、テストの直前に教わったこともテストに出題されますから、学校の後追いではそこを塾で補強する時間がありません。
それに対して予習型の塾では、試験までに出題範囲を少なくても1回、多いところなら3回以上も学習します。

それに学校の授業を加えれば、試験範囲を2回~4回以上は勉強出来ることになります。
塾に入る前は、基本的に学校で1回教わるだけです。
塾と学校で反復して学習すれば、塾に入る前と比べて成績が上がる可能性は格段に上がります。

では、予習型の個別塾と集団塾とではどちらを選べばよいでしょうか?
それはコチラで詳しく書いていますので参考になさってください。

ただ、真ん中より上でも特にクラスや学年の上位10%以内に入りたいならば、なるべく予習型の集団塾をオススメします。
今の通知表は絶対評価なので上位割合で通知表の数値は決まりませんが、上位10%以内と言うのは概ね「5」に相当します。
(ちなみに相対評価の時の「5」の基準は上位7%以内でした。)
そういうお子さんは、なぜ「予習型個別塾」より「予習型集団塾」の方がよいかというと、次の理由からです。

個別塾の場合は様々な成績の生徒が集まりやすいですから、上位層から下位層まで対応しなければなりません。
テキストやカリキュラムをそれぞれのレベルに応じて幅広くそろえなければなりませんから、先生側の負荷が大きくなります。
それに対して「予習型集団塾」は、成績別にクラス分けをしていますし、比較的中位より上の生徒が集まりやすいです。
結果的に上位層の生徒に的を絞れますから、上位層向けのカリキュラムやテキストが充実しています。
毎年、上位層に合わせた教え方をしていますから、先生方もそれに慣れています。
お子さんのタイプから考慮して集団塾についていけそうなら、そちらをオススメします。

では、真ん中より下のお子さんは復習型が良いのかと言えば単純にそうとは言い切れません。
その辺のところはコチラご紹介しています。
もしよければ参考になさってください。

2018.07.08 | このブログの読者になる更新情報をチェックする

計算が苦手な中学生の10の原因

小学校時代はそうでもなかったのに、中学に上がったら数学が苦手になるお子さんがいらっしゃいます。
文章問題は、ちょっと難しいので苦手にしている子が多いのですが、そうではなくて計算問題すら点数が取れない場合は早めに原因を見つけて修正する必要があります。
今回はそんなお悩みをお持ちの方向けのお話しです。


計算を間違える10の原因

中学生の場合、一口に計算問題の間違いが多いと言っても、その原因はいくつかあります。
まずはそのどれに当てはまるのかを分析しましょう。
計算を間違える原因には次のようのものがあります。

1、繰り上がり・繰り下がりの足し算・引き算ができない
2、九九を正確に覚えていない
3、分数の四則計算ができない
4、小数の四則計算ができない
5、四則混合式(足し算・引き算・掛け算・割り算が混ざった式)やカッコがついた式の計算手順を知らない
6、分配法則・結合法則を知らない
7、係数(文字の前の数字。3xや4aの3や4のこと)の消し方を知らない
8、正負が混ざった計算ができない(特に足し算と引き算)
9、累乗の意味を知らない、計算の仕方を知らない
10、符号・数字・文字の見落としや見間違い(いわゆるうっかりミス・ケアレスミス)

1~4が原因なら小学生用のドリルでもう一度練習させ、5~9が原因なら教科書や参考書をつかって復習させましょう。

10のうっかりミス、ケアレスミスが多い方はコチラをご覧ください。


計算が苦手なお子さんに共通するやっかいな特徴

「それで済むなら、苦労はしないよ」とおっしゃる方もいらっしゃると思います。
じつは、上記の計算を間違える具体的な原因以外に計算が苦手なお子さんに共通する困った特徴があります。
それは、数学に限らず全てにおいて「面倒くさがり屋」であることです。
「面倒くさがる」ことは良い方に転がれば、いろいろ創意工夫して物事を改善する方向に進むこともありますが、度がひどいのは考えものです。

数学にそれが出ると、まだマスターしていないのに途中式を省いて、暗算に頼ってしまうのです。
中学のテストともなれば問題を解くスピードももとめられますから気持はわかります。
また、いちいち書いていては格好悪いという自意識もあるのでしょう。
しかし、まだ習いたての計算を勉強している最中に途中式を省くのは絶対に良くありません。

途中式を省いて暗算に頼るが良くない理由は二つあります。
一つは、頭の中で計算していますから、思い違いを起こしやすいことです。
もう一つは、どこで間違っているのか探せないことです。

これが意外と厄介で、指導するにも指導できないから困ってしまします。
途中式を省かずに書かせること。
まずこれが大前提です。
途中式を書かせ、先ほど列挙したうちのどこで間違っているかを見つけ、それ方法を教え徹底的に練習させればよいのです。


途中式が雑な人にオススメの方法

実際に途中式を書かせてみて、丁寧に書けていればこれでいいのですが、中には途中式が非常に雑な生徒がいます。
文字そのものが判読できなかったり、その大きさがばらばらだったりしています。
途中で式が曲がって上下の式とくっついている場合もあります。
これは比較的、男の生徒に多い傾向です。

せっかく途中式を書くようになっても、これを放置してると計算力がつきません。
計算を間違える原因の10番目「符号・数字・文字の見落としや見間違い(いわゆるうっかりミス・ケアレスミス)」が解決できないからです。
いくら、1~9の原因を克服しても、うっかりミスが減らなければ点数が上がってきません。

しかし、こういうタイプに限ってていねいに書きなさいと言っても治りません。
「丁寧に書きなさい」と言われても、抽象的でどのように書けばよいかわからないのです。

そこでそんな子にオススメなのが、方眼紙を使う方法です。
方眼紙の代わりに手製の5~7mmマスの原稿用紙を使っても構いません。
たて腺と横線に沿って式を書かせましょう。

その際に指示するのは次の4つです。

1、文字の大きさをそろえる
2、上下に曲がらないように横線に沿って書く
3、1行または半行空ける
4、式の書き出しかイコールの位置を上下揃える

こうして丁寧に書くとはどういうことかをわからせてあげてください。

丁寧に書けば自分が間違ったか所を見つけやすいものです。
初めはそれを一緒に見つけてあげましょう。
その時に叱ってはいけません。
むしろ、原因が見つかってよかったと喜んであげましょう。
そしてそこを直させます。
正しい計算の仕方を知らなければ教えてあげましょう。
何回かこれを繰り返したら、あとは自分でやらせるようにします。
3か月も続ければ必ず成果が現れます。
是非お試しください。

2018.07.07 | このブログの読者になる更新情報をチェックする

集中力が途切れない休憩の仕方

学年別勉強時間の目安

良く保護者の方からどのくらいの時間勉強させればよいのかという質問をいただきます。
これは個人差があって、一概には言えないのですが一応の目安はあります。

小学生の場合、一般的には「学年×10分」と言われています。
例えば、小学3年生なら「3(年)×10(分)=30(分)」、6年生なら「6(年)×10(分)=60(分)」です。

一方、中学生は「学年+1時間」です。
ですから、中学1年生は「1(年)+1(時間)=2(時間)」、中学3年生なら「3(年)+1(時間)=4(時間)」です。
やだ、今まで全く勉強をしていない中学3年生に、いきなり「4時間やりなさい」と言っても、なかなか出来ないでしょう。
そんな時は、学校の授業時間(45分)を基準に何コマ分できるか本人に自己申告させ、まずそれを目標にして少しずつ増やしていくのが良いと思います。


本当に集中力がないのか?

これもよく相談を受けるのですが、「うちの子は集中力がないのでどうしたらよいでしょうか?」とお悩みの方も結構いらっしゃいます。

たしかに、ADSD(注意欠如・多動症)と呼ばれる障がいで、脳に問題がある場合もありますが、多くの場合はそうではありません。
ちなみに、お子さんはゲームに熱中して何時間もやっていることはありませんか?
もしそうであるならば、集中力がないのではなくて集中できていないのです。

集中するには、いやな勉強に向かうきっかけと、「わかる」「わかりそう」という小さな達成感が必要です。
その辺は、また別の機会にお話しします。
ほとんどの場合は、集中力がないのではなくて集中していない、または集中の仕方を知らないというのが実態でしょう。


集中力が切れない休憩の仕方とは?

1時間以上勉強するのであれば、集中力が途切れないように上手に休憩を取ることが必要です。
ただ、あくまで「休憩」であって「終了」ではないので勉強の意識が完全に切れてしまわないようにする必要があります。
ですから、休憩時間があまり長過ぎてはいけません。
5分から15分程度にしましょう。

休憩によって頭を休めるには色々な方法がありますが、オススメなのは身体を軽く動かすことと、一旦その場を離れることです。
庭やベランダに出てみるだけでも違います。
歩くと血流が良くなりますから、頭がリフレッシュされます。
また、その場を離れるだけで、それまでの作業から解放された気分になれるので一石二鳥です。
大人でも散歩をしているときに、その時かかけていた問題の解決策がひらめくことがよくあります。
疲れない程度に身体を動かすと、意外に頭の回転がよくなるものです。

もう一つコツがあります。
それは、休憩に入るときの勉強の切り上げ方です。

良くあるのは、切りの良いところまでやってから休憩に入るパターンですが、これはお勧めできません。
なぜなら、「休憩」は又勉強を再開するのが前提です。
ところが、切りの良いところで勉強をいったん止めてしまうと、「終わった。」という気分になってしまいます。
そうすると、勉強を再開しにくくなります。
休憩の間は頭を休めますが、勉強モードが完全に切れてしまってはいけません。
パソコンで例えると、休憩は「スリープモード」であって「シャットダウン」ではありません。
すぐに勉強モードが起動できるようにしておく必要があります。

そのためには、敢えて切りの悪いところで休憩に入るようにしましょう。
切りの悪いところで休憩に入ると、休んでいる間でも頭のどこかでさっきまで取り組んでいた内容が残っています。
「シャットダウン」はしていません。
「シャットダウン」していないので長時間休憩をとりたい気持にもならず、やりかけの勉強を再開したくなります。
少し落ち着かないのですが、休憩はその程度で良いのです。
勉強が長続きしないでお困りの方は是非お試しください。

2018.07.06 | このブログの読者になる更新情報をチェックする

紛らわしいアルファベットを一瞬で覚えるコツ

小学4年生になるとローマ字を習います。
もちろん、ローマ字と英語は違いますが、中学の英語のためにも、このとき、しっかりとローマ字が書けるようにしておきましょう。

中学に上がってもローマ字がおぼつかない生徒がたまにいます。
中学1年生の1学期の中間テスト(または前期の中間テスト)の時期には、まだ英語の授業が進んでいないためアルファベットの書きとりや自分の名前のローマ字表記、単語がかなり出題されます。
特に単語の出題数は多く、bookやdeskなどの身の回りの単語はもちろん、例えば曜日や月の名前なども出題されます。
Wednesday(水曜日)、February(2月)のようなちょっと長めの単語をいくつも覚えなければなりません。
この段階になって、ローマ字をしっかり覚えていないと、そこから勉強することになり大変な思いをします。

先々も、ローマ字がしっかり頭に入っているか、いないかによって単語の覚えるスピードが違います。
appleを「アププレ」、guitarを「グイター」のようにローマ字に当てはめて覚えた経験はありませんか?
こういった方法は、発音の面では邪道ですが、スペルを覚えるコツとしては十分「アリ」です。

ましてや、今はパソコンの時代ですから、ローマ字がしっかり頭に入っていないと入力の時に困ります。
小学校でもパソコンを使って情報を調べる授業がありますから、そんなときにも不自由しますよね。

ところで、アルファベットには、初心者にとって紛らわしい文字がいくつかあります。
例えば、b(小文字のビー)とd(小文字のディー)、m(小文字のエム)とn(小文字のエム)、p(小文字のピー)とq(小文字のキュー)、I(大文字のアイ)とl(小文字のエル)などです。
特に、bとdは中学1年生でも怪しい子をときどき見かけます。
今回は、こういった紛らわしいアルファベットを一瞬で覚えるコツのご紹介です。


片方だけ覚えよ!

アルファベットに限ったことではないのですが、紛らわしいもの(こと)を間違えるのは、両方を覚えようとするからです。
真面目に両方を覚えようとするあまり、時間がたつとゴチャゴチャになり、結局どっちがどっちだかわからなくなってしまうのです。

そんな時は、どちらか片方だけを完璧に覚えるようにしましょう。
両方覚えるより、一方だけ集中的に覚えるほうがはるかに簡単です。
しかも、片方を覚えてしまえば、迷ったら残った方だとすぐわかります。
それを繰り返していれば、いつのまにか両方キチンと区別できるようになります。

何時も混乱してどっちがどっちだかわからなくなってしまうタイプの子には是非お勧めです。


すでに知っていることをヒントにする!

片方だけ覚えるようにして、実際の文字は次のようにすでに知っていることをヒントにして覚えるようにしましょう。

例えば、b(小文字のビー)とd(小文字のディー)。
この場合は、大文字のBをヒントにします。
Bはアルファベットの二つ目の文字ですから、どんなお子さんも知っています。
このBの上の部分を取ったものがb、そうでない方がdというようにするとすぐに覚えられます。

Bとb.png

I(大文字のアイ)とl(小文字のエル)も同様です。
大文字のLは、洋服やファストフード店のドリンクのサイズなどでお子さんにも馴染みがあります。
このLの下の部分を取った方がl、そうでない方がIです。

Lとl.png

また、p(小文字のピー)とq(小文字のキュー)は、数字の9に似ている方がq、そうでない方がpです。

9とq.png
m(小文字のエム)とn(小文字のエム)は、Mの大文字の山の数からmを覚えると迷いません。

Mとm.png

それ以外のものも同様に、何か知っていることから推理して覚えさせるようにすると、すんなり覚えられますよ。
是非、お試しください。

2018.07.05 | このブログの読者になる更新情報をチェックする
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